2008
12月発売



カラスバトくんのぼうけん
はるのおしばな・著
文芸社
900円+税
978-4-286-05537-4

「どうして、ぼくのからだは、まっくろなんだろう?」
ほかのハトたちは、みんなまっしろなからだなのに、
カラスバトくんは、まっくろです。
なまえも、カラスなのかハトなのか、
よくわかりませんでした。
「ぼくは、ハトなのかなあ。それとも、
カラスなのかなあ」
カラスバトくんはいつもなやんでいました。
(本文より)




 まっしろいハトたちがすむ、「ハトの国」。その中に、ひとりだけまっくろな体をもった鳥がいました。名まえはカラスバトくん。
 カラスバトくんは、どうしてじぶんだけ体がくろいのか、いつもふしぎにおもっていました。
 おとうさんとおかあさんにきいても、ものしりのおばあさんにきいても、ハトの王さまにきいても、だれもこたえをしりませんでした。
 ある日、カラスバトくんは、ゆうびん屋さんから、カラスの国の王さまはなんでもしっている、という話をききます。カラスバトくんは、さっそくカラスの国へたびだつことにしました。
 でも、カラスの国まではとてもとおく、きけんな道もとおらなければいけません。
 はたしてカラスバトくんは、じぶんがハトなのか、カラスなのか、しることができるのでしょうか……。



 作中で、カラスバトくんの他に、同じような黒い姿のカラスバトが存在しないのは、つまるところ、昨今の私たちの社会生活による、環境破壊または汚染などの投影でもあります。
 でもそこまで深く考えて読む、というよりは、親子がひとつの本を手にとって、カラスバトくんの旅を通して、ふれあう時間をつくることができればいいな、と思っています。
 子供を育てているつもりで、大人が教えてもらっていた、そんなこともありますしね。
 この本ができるまでに、多くの人から『ひかり』をもらいました。ふしぎなことに、まるで、自分がカラスバトくんになったかのような、そんな気持ちになりました。
 それは20年以上も続く奇妙な冒険(ロマンホラー)だったり、ラジオの向こうから聞こえた歌声だったり、ゲーテだったり、恩師だったり、親友だったり、本屋さんだったり、かわいいイラストを描いて下さったあさひさんだったり、この作品に携わって頂いた文芸社さんでした。
 この本が、あなただけでなく、その人たちにも『ひかり』を返せますように。
 ぼくは、心からそう願っています。
(あとがきより)




当サイトへのリンクはフリーです。
バナー
サイトアドレス
http://poka2.watson.jp/karasubato




出版社サイト
イラストレーターサイト
ポカポカ色