「あなたのバクになりたい」

作者:鯨
出版社:文芸社
ページ数:177ページ
価格:1100



(『まえがき』より)

 大人になった私に、夢ができました。
 それは、バクになること。
 ゾウのようでサイみたい
 ウシなのかトラなのかもわからない
 そしてまるでクマにも見える?
 そう、ちょっぴりへんてこな姿をしている
 あの、不思議な動物、バクになること。
 子どもの頃、次に生まれ変わる時は
 お陽さまの光を浴びて眠り、時に雨となって海に落ち
 そしてまた空へ戻る、誰の妨げにもならない、
 雲になりたいと願っていました。
 でも、そんな私が今なりたいものは”バク”。
 志望動機は――「あなた」でした。





(『特別な日に……』より)

 私の知っているあなたはいつも
 優しくて 柔らかくて そして気高くて その裏にあるものの存在を感じさせない
 それでも……いったいどれほどの痛みを耐え抜いてきたのかな
 今もその手のなかにある 手放すことのできない傷薬
 包帯から滲む生きている証は あなたの頑張りを物語ってる
 あなたを愛している人がこんなにもたくさんいることに あなたは気づいているかな?
 あなたの夢が叶ったら あなたが笑顔でいたら 
 あなたが喜んでいたら あなたが幸せでいてくれたら
 私たちはこんなにも嬉しいことを知っている?
 あなたが悲しんでいたら あなたが苦しんでいたら 
 私たちはこんなにも辛いことを知っている?





(『そのままでいいから』より)


 大勢の人の波に流されながら、あなたが呟いた 
 「もう、自分自身すらも信じられない」
 本当は、ずっとずっとあなたはそう言っていたのかもしれないね 
 誰の耳にも届かなかっただけで、
 寂しさと孤独のなかで必死に、もがき叫んでいたのかもしれないね 
 欠陥だらけなんかじゃない 完璧な人だっていない だけど、あなたは素敵だよ?
 あなたはこんなにもあたたかい手をしてる 
 誰が何を言ったとしても、私はあなたを信じてる
 あなたが自分のいちばんの味方になれるまで 
 私があなたの代わりになるから





(『あなたの心へ』より)


 お母さんとしてじゃなくて お父さんとしてじゃなくて 
 娘としてじゃなくて 息子としてじゃなくて 先生としてじゃなくて 
 生徒としてじゃなくて 上司としてじゃなくて 部下としてでもない  
 義務や責任から 肩書きや職務から離れて 
 大人や子ども そんな型から外れて 男も女も関係ない 
 こうしなきゃなんて思わなくていいから 
 こうあるべきだなんて追い詰めなくていいから 
 大人だからって弱音を吐いちゃいけないなんて 
 怒らなくていいから 
 見えた本当の気持ちを”最低だ”なんて罵る必要は どこにもないから 
 怖くなんかないから 仮面を外してみて 責められたりしないから 
 目を開けてみて  ただのあなたとして ただひとりのあなたに戻って  
 今”あなた”が寂しくないですか  
 誰かに抱きしめてもらいたい 本当は大声で泣きたい そう思ってはいませんか  
 あなたが たったひとりのあなたが 
 もう限界だよと叫んでいませんか




作者より

たくさんの方の力をお借りして夢が形になること、心から感謝いたします。  
少しでも、皆さまの笑顔が生まれるきっかけとなることができたら何よりの喜 びです 。
 両手いっぱいのありがとうを込めて……

「あした天気になーれ 君のこころが天気になーれ!」

 あなたと、あなたの大切な人が幸せでありますように。                   鯨





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